口腔外科学講座
わが教室は腫瘍、奇形、骨折、歯周病、歯牙う蝕等の種々な口腔疾患を扱っている。長期の生存期間を得るのみならず、咬合を含めた口腔機能の維持、再建を図るために、これらの疾患に関する基礎的研究結果を基に各種手術法を工夫している。
Dept.of Oral Surgery
Our department deals with a variety of oral disease such as tumor, deformity, fracture, periodontitis, and dental caries. In order to maintain or reconstruct oral function including occulusion, in addition to achieve long-term survival, we have make an effort to improve the operation method for these diseases considering the results of the basic science which are related to the diseases
スタッフ
教授 Professor
平塚博義 Hiroyoshi Hiratsuka, D.D.S.,Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 外科的矯正治療, 腫瘍免疫学, 口腔外科学
研究活動と展望 : 口腔癌に対する形態と機能を温存する適切な外科治療を目的に,進行度と個々の癌の生物学的性状(悪性度)に応じた手術術式の確立を目指している。口腔の形態と機能を温存する最低要件は口腔諸臓器の最少切除,殊に上下顎骨温存の意義はきわめて大きいことから,(1)各種定型手術の再評価と新たな低侵襲術式の開発,(2)遺伝子治療,癌ワクチン療法などの免疫療法による拡大切除の回避,(3)癌転移の遺伝子解析とそれを応用した治療法の開発に取り組んでいる. キーワード:口腔,手術,癌,免疫学,分子生物学 Oral cavity, Surgery, Cancer, Immunology, Molecular biology
准教授 Associate Professor
宮崎晃亘 Akihiro Miyazaki, DDS, Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 口腔がん, 癌免疫療法, 顎変形症
研究活動と展望 : 早期口腔癌の治療成績は良好で、形態や機能に障害を残すこともなく治癒が可能である。しかし、進行口腔癌では外科療法、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療を行っても治療成績は不良で、しかも拡大手術後の形態と機能の障害が問題となっているのが現状である。そこで以下のテーマについて研究を行い、口腔癌の治療成績ならびに術後QOLの向上に貢献したい。 1 口腔癌の動注化学(放射線)療法効果と機能温存手術の適用について 2 口腔癌の免疫療法、とくに癌ワクチン療法について
講師
出張裕也 Hironari Dehari, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 口腔がん、機能再建、顎変形症
研究活動と展望:がん幹細胞は、抗癌剤耐性、放射線療法耐性、造腫瘍能、浸潤能などを持っており、治療抵抗性の原因となっていると考えられる。口腔がん幹細胞の生物学的特徴を明らかにし、新しい治療法の開発につなげたい。また、臨床においては、進行口腔がんの外科治療に伴い、顎顔面の形態や機能の障害が後遺することがある。近年、顎骨再建部にデンタルインプラントを応用した広範囲顎骨支持型補綴装置を用いた機能再建が導入されたが、その適応について明確な基準は確立されていない。そこで、以下のテーマに関して研究を行い、口腔がんの治療成績やQOLの向上を目指したい。1:口腔がん幹細胞の分子生物学的特徴の解明、2:機能再建、特に再建骨でのインプラントの適応について。
助教 Instructor
三木善樹 Yoshiki Miki, D.D.S,Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:外科的矯正治療
研究活動と展望:第一?第二鰓弓症候群は、顎顔面の骨および軟組織が片側性に低形成や発育障害をきたす先天性疾患である。その病態には多くのバリエーションが認められるため、症例に応じた治療計画を考える必要がある。そこで、第一?第二鰓弓症候群患者の顎顔面形態を三次元的に評価するとともに、口腔周囲軟組織の機能である顎運動?筋電図?咬合力を測定することにより、本疾患の顎口腔機能を総合的に評価し診断?治療方針の具体的指標を提案することについての研究を続行している。
講師
荻和弘 Kazuhiro Ogi, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:がん微小環境、糖代謝を標的とした口腔癌治療法の開発
研究活動と展望: 2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)は解糖系とペントース?リン酸経路での代謝を阻害することによって、エネルギー産生と物質合成を抑制する。2-DGの取り込みはGLUT1を介し、がん微小環境下ではGLUT1の発現が高くなることが報告されている。これまでに口腔癌細胞を使った実験系において、2-DGをもちいてエネルギー代謝を阻害すると、細胞周期の進行の制御や細胞増殖抑制にも働くことを示してきた。今後は2-DGを併用した抗癌剤や放射線治療の相乗効果を検証する予定であり、口腔癌の治療成績の向上に貢献できる臨床研究を目指す。
助教 Instructor
小林淳一 Junichi Kobayashi, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 口腔癌に対する免疫療法
研究活動と展望 : 口腔癌に対する治療方法には、外科療法、化学療法、放射線療法が単独もしくは併用されて行われてきたが、近年、癌遺伝子の解析が進み、分子標的療法が癌の新たな治療法として注目され各種分子標的薬が研究、開発され精力的に臨床試験が繰り広げられている。それらの中で癌ワクチン療法は比較的早期から臨床試験が開始されている。当科においても既知の癌抗原survivinを標的にした免疫療法の臨床試験を行っている。今後はさらに、新規癌抗原を同定し免疫療法を行ったり癌幹細胞から抗原を同定し免疫療法に応用する事を目指して行く。
助教 Instructor
島西 真琴 Makoto Shimanishi, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:口腔癌
研究活動と展望:口腔癌の腫瘍微小環境下における糖代謝に関する研究に取り組む。
助教 Instructor
佐々木 敬則 Takanori Sasaki, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:癌免疫療法、癌微小環境ストレス
研究活動と展望:口腔癌の治療は、外科療法、化学療法、放射線療法を単独あるいは併用して行われる。近年、癌免疫療法が注目されており、今後の発展が期待されている。一方で癌組織内に存在する低酸素や栄養飢餓といった微小環境ストレスは、癌の化学?放射線療法抵抗性との関与が報告されているが、腫瘍免疫に与える影響は知られていない。これまでの研究で癌細胞株を低酸素+栄養飢餓条件下で培養すると、癌細胞株表面の非古典的 MHC class I発現が上昇し、リガンドの反応を介してその癌細胞株に特異的なCD8+T細胞応答が低下すること、そしてそのリガンドの反応を特異抗体でブロックすると、低下したCD8+T細胞応答が回復することを明らかにした。今後は癌免疫療法の臨床における治療効果向上を目的に、さらに研究を発展させていきたい。
平塚博義 Hiroyoshi Hiratsuka, D.D.S.,Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 外科的矯正治療, 腫瘍免疫学, 口腔外科学
研究活動と展望 : 口腔癌に対する形態と機能を温存する適切な外科治療を目的に,進行度と個々の癌の生物学的性状(悪性度)に応じた手術術式の確立を目指している。口腔の形態と機能を温存する最低要件は口腔諸臓器の最少切除,殊に上下顎骨温存の意義はきわめて大きいことから,(1)各種定型手術の再評価と新たな低侵襲術式の開発,(2)遺伝子治療,癌ワクチン療法などの免疫療法による拡大切除の回避,(3)癌転移の遺伝子解析とそれを応用した治療法の開発に取り組んでいる. キーワード:口腔,手術,癌,免疫学,分子生物学 Oral cavity, Surgery, Cancer, Immunology, Molecular biology
准教授 Associate Professor
宮崎晃亘 Akihiro Miyazaki, DDS, Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 口腔がん, 癌免疫療法, 顎変形症
研究活動と展望 : 早期口腔癌の治療成績は良好で、形態や機能に障害を残すこともなく治癒が可能である。しかし、進行口腔癌では外科療法、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療を行っても治療成績は不良で、しかも拡大手術後の形態と機能の障害が問題となっているのが現状である。そこで以下のテーマについて研究を行い、口腔癌の治療成績ならびに術後QOLの向上に貢献したい。 1 口腔癌の動注化学(放射線)療法効果と機能温存手術の適用について 2 口腔癌の免疫療法、とくに癌ワクチン療法について
講師
出張裕也 Hironari Dehari, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 口腔がん、機能再建、顎変形症
研究活動と展望:がん幹細胞は、抗癌剤耐性、放射線療法耐性、造腫瘍能、浸潤能などを持っており、治療抵抗性の原因となっていると考えられる。口腔がん幹細胞の生物学的特徴を明らかにし、新しい治療法の開発につなげたい。また、臨床においては、進行口腔がんの外科治療に伴い、顎顔面の形態や機能の障害が後遺することがある。近年、顎骨再建部にデンタルインプラントを応用した広範囲顎骨支持型補綴装置を用いた機能再建が導入されたが、その適応について明確な基準は確立されていない。そこで、以下のテーマに関して研究を行い、口腔がんの治療成績やQOLの向上を目指したい。1:口腔がん幹細胞の分子生物学的特徴の解明、2:機能再建、特に再建骨でのインプラントの適応について。
助教 Instructor
三木善樹 Yoshiki Miki, D.D.S,Ph.D.
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:外科的矯正治療
研究活動と展望:第一?第二鰓弓症候群は、顎顔面の骨および軟組織が片側性に低形成や発育障害をきたす先天性疾患である。その病態には多くのバリエーションが認められるため、症例に応じた治療計画を考える必要がある。そこで、第一?第二鰓弓症候群患者の顎顔面形態を三次元的に評価するとともに、口腔周囲軟組織の機能である顎運動?筋電図?咬合力を測定することにより、本疾患の顎口腔機能を総合的に評価し診断?治療方針の具体的指標を提案することについての研究を続行している。
講師
荻和弘 Kazuhiro Ogi, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:がん微小環境、糖代謝を標的とした口腔癌治療法の開発
研究活動と展望: 2-デオキシ-D-グルコース(2-DG)は解糖系とペントース?リン酸経路での代謝を阻害することによって、エネルギー産生と物質合成を抑制する。2-DGの取り込みはGLUT1を介し、がん微小環境下ではGLUT1の発現が高くなることが報告されている。これまでに口腔癌細胞を使った実験系において、2-DGをもちいてエネルギー代謝を阻害すると、細胞周期の進行の制御や細胞増殖抑制にも働くことを示してきた。今後は2-DGを併用した抗癌剤や放射線治療の相乗効果を検証する予定であり、口腔癌の治療成績の向上に貢献できる臨床研究を目指す。
助教 Instructor
小林淳一 Junichi Kobayashi, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
医学研究科分子?器官制御医学器官機能治療学口腔機能治療学
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ : 口腔癌に対する免疫療法
研究活動と展望 : 口腔癌に対する治療方法には、外科療法、化学療法、放射線療法が単独もしくは併用されて行われてきたが、近年、癌遺伝子の解析が進み、分子標的療法が癌の新たな治療法として注目され各種分子標的薬が研究、開発され精力的に臨床試験が繰り広げられている。それらの中で癌ワクチン療法は比較的早期から臨床試験が開始されている。当科においても既知の癌抗原survivinを標的にした免疫療法の臨床試験を行っている。今後はさらに、新規癌抗原を同定し免疫療法を行ったり癌幹細胞から抗原を同定し免疫療法に応用する事を目指して行く。
助教 Instructor
島西 真琴 Makoto Shimanishi, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:口腔癌
研究活動と展望:口腔癌の腫瘍微小環境下における糖代謝に関する研究に取り組む。
助教 Instructor
佐々木 敬則 Takanori Sasaki, DDS, Ph D
所属 : 医学部医学科臨床医学部門 口腔外科学講座
SOM,(SOM),Department of Clinical Medical Science Dept.of Oral Surgery
研究テーマ:癌免疫療法、癌微小環境ストレス
研究活動と展望:口腔癌の治療は、外科療法、化学療法、放射線療法を単独あるいは併用して行われる。近年、癌免疫療法が注目されており、今後の発展が期待されている。一方で癌組織内に存在する低酸素や栄養飢餓といった微小環境ストレスは、癌の化学?放射線療法抵抗性との関与が報告されているが、腫瘍免疫に与える影響は知られていない。これまでの研究で癌細胞株を低酸素+栄養飢餓条件下で培養すると、癌細胞株表面の非古典的 MHC class I発現が上昇し、リガンドの反応を介してその癌細胞株に特異的なCD8+T細胞応答が低下すること、そしてそのリガンドの反応を特異抗体でブロックすると、低下したCD8+T細胞応答が回復することを明らかにした。今後は癌免疫療法の臨床における治療効果向上を目的に、さらに研究を発展させていきたい。