就労支援の取り組み
心臓血管外科
心臓血管外科医の中で女性医師は全国的にも多くはありません。そもそも心臓血管外科の女性医師は心臓血管外科学会会員の5%以下と少なく、子供を持つ女性医師はさらに少ないのが現状です。このような状況で心臓血管外科において「女性医師支援」に積極的に取り組むこととはどういうことかを考えると、少ない女性医師の個性や体力にあった支援を行うことと思っております。
現在当科では、卒後8年目で必威体育_必威体育app-平台*官网生4年目の女性医師が一人勤務しており、動物実験を中心に研鑽を重ね医学博士取得を目指しております。研究であるために臨床とは違って体力的負担はありません。また卒後3年目の女性医師は砂川市立病院心臓血管外科に勤務しております。結婚もしております。診療内容は手術が中心になりますし、重症症例や緊急症例が多いためにので決して楽ではありませんが、体の負担が増える時には診療科内でのサポートを行うようにしております。
また当直や夜間の緊急手術などは、諸事情を考慮して「できる範囲で担当してもらう」方針としております。しかし体調不良時には、チーム内でカバーできる体制を維持しておりますし、術後管理も麻酔科など他科のサポートもあります。
最近は男性でも外科を選ぶ医師は減少しております。ましてや心臓血管外科を選択する若手医師はかなり少なくなってきました。心臓血管外科の「女性医師支援」は女性のためだけにあらず、近年の深刻な「若手医師の外科離れ」対策にもなると思っております。
したがって当院の心臓血管外科としては、女性医師一人一人の個性にあった「より働きやすい職場」を目指していくことが大切だと考えております。