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畠山 翔翼 さん(実習年度:平成28年)

地域の医療規模に合わせた包括的な仕組みを肌で感じる~新規病院の実習生第1号~

畠山 翔翼 さん(広域紋別病院 消化器外科)

地域包括型診療参加臨床実習を選択した理由は?

消化器外科医としての手技?技術のうち、基本的な部分について習得したいと思ったこと、基幹病院と地域との関わりがどのようなものかを知りたいと思い選択しました。実習を行った広域紋別病院は今年度より新たに地域包括型実習の実習協力病院として加わった病院で、光栄なことに今回僕が実習生第1号であるとのことでした。非常に有意義で楽しい実習をさせて頂きましたので、こちらの病院について、そしてここでの実習の魅力について、伝えられるだけ伝えられればなと思います。

実習先での1日のスケジュール

広域紋別病院は、元々あった道立の紋別病院が、西紋別地域の5市町村の運営する公立の病院としてH27年の春に新たに生まれ変わった、とても新しい病院です。病床数は150床程で、医療機器などの設備は高い水準で揃っており、西紋別地域という非常に広い範囲を支える重要な拠点病院として機能しています。

外科実習での基本的な一日の流れについて書きたいと思います。

午前:回診とカルテ書き

午後:手術

午後の手術は基本的に1日1,2件、多ければ3件でした。手術では、手厚いご指導の下、本当に色々な手伝いをさせていただくことが出来、指導医の監督のもとで開腹手術の場合は開腹作業、ラパロの場合はトロッカーの挿入、カメラ持ち、閉孔時の縫合などを手伝わせていただきました。真に診療参加型の臨床実習を体験できました。救急対応については、日勤帯の救急外来に参加し、幅広い疾患の救急対応を学ばせてもらいました。自ら積極的に動くことで、回診での情報収集、カルテや診療情報等の文章の記載、手術の介助などスタッフの一員として働いている実感を得ることができます。

ベテランの先生も非常に親しみやすくどんな質問や相談にも応じてもらえます。消化器外科で実習させていただきましたが、他科の先生も優しく熱心に指導してくださり、ルート取り、小児科外来、整形外科での手術の手伝い、救急外来などにも参加させていただきました。

また、医師以外の多職種(看護師、検査技師、薬剤師)の方々との距離感も近く、常にコミュニケーションがとれる環境でした。加えて、事務の方々も実習中快適に過ごせるようにいつも気遣ってくださいました。地域の方々とのレクリエーションなどにも参加させていただき、生の声を聞くことで地域医療のリアルな現状について知り、サテライト実習では、周囲のクリニックや療養型病棟に行かせていただくことで、地域での包括的な患者さんの動きについて肌で感じることができたと思います。

実習を通して得たもの、学んだことについて

紋別は、地域全体の患者さんの動きを把握することができる医療規模なので、例えば、「地域でどのように高齢者や患者の生活を支えているか」といった病院の中から見ただけではわからない現場のリアルな医療をしっかりと勉強できました。基本的な外科手技をたくさんさせていただけたのはもちろんのこと、外科以外の科でも希望すれば様々なレクチャーを受けさせていただくことで知識も身につき、事務の方やコメディカルの方々とのコミュニケーションの大切さも学べました。

後輩へのメッセージ

まだまだ書き足りない気もしますが、大体こんなところでしょうか。確かに紋別市という場所は札幌からバスで4時間程と遠いですが、それだけかけて行く価値のあることは保証します!将来消化器外科を考えている人で手技をできるだけさせて貰いたい、研修医になる前に研修医のような生活を送ってみたい…。一つでも該当するようであれば、是非地域包括型実習を選択してみてはいかがでしょうか?後に続く皆さんが充実した実習を送れることをお祈りしています。

最終更新日:2015年10月04日




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