日本超音波医学会第47回北海道地方会
廣川 直樹
北海道大学 学術交流会館 2017.12.23
昨年末2017年12月23日(土)に開催された日本超音波医学会北海道地方会で優秀演題賞をいただきました。
超音波を用いた安全なCV穿刺ルートを目指した研究です。
Realtime Virtual Sonographyにより穿刺をして、CT画像との対比から安全な穿刺ルートとなる超音波画像を解析しました。研究結果の超音波所見を持っての穿刺では、深い穿刺でも安全である可能性が高いことを示しました。
CV穿刺では、リアルタイム超音波ガイド下でさえ死に至る重篤な機械的合併症が未だ多く、医療事故の再発防止に向けた提言が日本医療安全調査機構の第1報として取り上げられたほどです。
発表後の会場でも研究内容に対して好意的なお声がけをいただきましたが、学会最後の賞の授与式はもちろんのこと、演題賞のことさえ頭になかったため、賞状が送付されてきて初めて気づかされ、びっくりしたと同時に、チームや当科教室員の協力があっての賜物ですので、そのことに感謝の気持ちがわいてきました。ありがとうございました。この感謝の気持ちを持って、患者さまにこの研究結果を引き続き還元していきます。
今回のことが、チームならびに当科の先生への研究に対する前向きな気持ちの鼓舞になったら幸いに思います。私も謙虚に研究を続けます。