第128回日本医学放射線学会北日本地方会
染谷 正則
新潟コンベンションセンター 2013.6.13?14
地方会の前日に行われた北日本放射線腫瘍研究会では、子宮頸癌術後断端再発に対する放射線治療と題して、3つの施設からの発表がなされました。当院からは中田先生が腔内照射併用の症例について解析、発表されました。
治療成績は他施設と遜色ないものでしたが、HDR-RALSでの治療成績向上が今後の課題でした。
また、北見日赤の回転原体照射による加速寡分割照射の治療成績に圧倒されました。オホーツクはすごい。
地方会では、私が胸部のセッションの座長をさせて頂きました。私は座長としては3回目の経験になるのですが、活発なディスカッションが行われ、ほぼ時間内に収める事ができてホッとしました。今後はもう少し核心を付いた質問ができるように経験を積んで行きたいと思います。
私の発表は前立腺癌根治照射後の直腸障害とDVH解析という内容でした。
直腸線量と障害との間に有意な関係がある事を示させていただきました。今後はマーカー埋め込み+IGRTなどの高精度治療が盛んに行われるようになるので、障害発生は少なく、かつ前立腺への高線量の照射が可能になると思われます。
デビューセッションでの発表であった後町先生も落ち着いて発表?質疑応答ができていて私の最初の発表とは大違いだなあと感心しました。
今回のディスカッションを元に、秋のJASTROでの発表に向けて解析を症例の集積と解析を進めたいと思います。